国民年金と厚生年金って両方もらえるの?
年を取ったときに支給される年金を「老齢年金」といい、国民年金から老齢基礎年金、厚生年金から老齢厚生年金が支給されます。ただし受け取るためには、要件を満たす必要があります。
公的年金制度は 1階が国民年金(基礎年金)、2階部分は厚生年金という2階建て構造になっていますから、2階部分の老齢厚生年金だけが支給され、1階部分老齢基礎年金が支給されない、ということはありません。老後の年金を受け取るには、老齢基礎年金を受け取る要件を満たすことが必要です。
会社員の方の場合、ずっと会社員であるならそんなに心配はありません。
20歳からずっと会社員である場合の厚生年金の期間は、そのまま国民年金の(保険料納付済)期間になるので、25年間厚生年金の被保険者であれば、その時点で「 保険料納付済期間と保険料免除期間とを合計した期間が25年以上あること」の要件も満たすことになり、その時点で25年分の国民年金と25年分の厚生年金が受け取れます。
しかし、無職や自営業、フリーター・アルバイトの時期があって、国民年金だけ加入している期間がある場合は、国民年金の保険料納付状況によっては、年金が支給されないということもあり得ますから、そういった方は自分の国民年金の加入状況を一度確認しておくとよいでしょう。